素直になりたい。
「ごめん、私行かなきゃ」

「ちょっと、直禾ちゃんっ!」


申し訳ないけど、天羽くんの腕を全力で振り払って私は電車に飛び乗った。

絶対、いる。

あの場所に、

必ず、いるから。

信じてるから。

だから、お願い。

早く、

早く、

早く着いて。

もう、この気持ち、

止められない。

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