素直になりたい。
Ⅰ 出逢い
「あ...」
新学期早々口をあんぐりと開けてしまう。
なぜなら、目の前に"櫻庭新大"の文字があるから。
まさか、高校3年になって同じクラスになるなんて...。
しかも、あんな大口叩いたくせに1、2年の時、結局ほとんど何も出来なかったんだよね...。
唯一頑張ったことといえば、勉強か。
総合順位では300人中10位まで押し上げて、去年の冬、ようやく初めて櫻庭に勝った。
だけど、本当にそれだけ、なんだ。
その他は目も当てられないほどぼろぼろ。
どう頑張っても体育の成績は3以上にならないし、部活にも入っていない。
ワケありだから、毎日バイト三昧だし。
「はぁ...」
ため息が1つ漏れた。
今さらどんな顔をして会えば良いのか分からない。
ひとまず向かうか...。
そう思い、回れ右をした、その時。
新学期早々口をあんぐりと開けてしまう。
なぜなら、目の前に"櫻庭新大"の文字があるから。
まさか、高校3年になって同じクラスになるなんて...。
しかも、あんな大口叩いたくせに1、2年の時、結局ほとんど何も出来なかったんだよね...。
唯一頑張ったことといえば、勉強か。
総合順位では300人中10位まで押し上げて、去年の冬、ようやく初めて櫻庭に勝った。
だけど、本当にそれだけ、なんだ。
その他は目も当てられないほどぼろぼろ。
どう頑張っても体育の成績は3以上にならないし、部活にも入っていない。
ワケありだから、毎日バイト三昧だし。
「はぁ...」
ため息が1つ漏れた。
今さらどんな顔をして会えば良いのか分からない。
ひとまず向かうか...。
そう思い、回れ右をした、その時。