素直になりたい。
「あいたたた...」
あろうことか、このざまだ。
用意したはずのスニーカーを持ってくるのを忘れ、5センチのヒールをコツコツ鳴らしてなんとかやって来たのだけれど、足がもう限界。
早く座席に座りたい。
そう思いながら、彼の到着を待つこと、2分。
「ごめん。お待たせしました。待った?」
「大丈夫。私もさっき来たばっかりだから」
「そっか。良かったぁ」
安心感でこぼれる笑顔も愛しい。
見つめられるとそよ風がふわっとなりそうなくらいに爽やかでありながら、いちごのように甘酸っぱくて可愛い。
思わず見とれてしまう。
それに、この笑顔を見られたら、足の痛みなんて吹っ飛んでしまう。
まさに魔法だ。
王子様の魔法にかかってしまったんだ。
「直禾ちゃん、どうかした?」
「あっ、ごめんなさい。ちょっとぼーっとしただけで、なんでもないよ」
「ほんと?」
あわわ。
近い。
覗き込むなんて、反則だ。
心臓が3秒止まったよ。
「だ、だだ、大丈夫。ほんとに大丈夫」
「うん。なら、良かった。じゃあ、行こっか」
「は、は、はいっ」
あろうことか、このざまだ。
用意したはずのスニーカーを持ってくるのを忘れ、5センチのヒールをコツコツ鳴らしてなんとかやって来たのだけれど、足がもう限界。
早く座席に座りたい。
そう思いながら、彼の到着を待つこと、2分。
「ごめん。お待たせしました。待った?」
「大丈夫。私もさっき来たばっかりだから」
「そっか。良かったぁ」
安心感でこぼれる笑顔も愛しい。
見つめられるとそよ風がふわっとなりそうなくらいに爽やかでありながら、いちごのように甘酸っぱくて可愛い。
思わず見とれてしまう。
それに、この笑顔を見られたら、足の痛みなんて吹っ飛んでしまう。
まさに魔法だ。
王子様の魔法にかかってしまったんだ。
「直禾ちゃん、どうかした?」
「あっ、ごめんなさい。ちょっとぼーっとしただけで、なんでもないよ」
「ほんと?」
あわわ。
近い。
覗き込むなんて、反則だ。
心臓が3秒止まったよ。
「だ、だだ、大丈夫。ほんとに大丈夫」
「うん。なら、良かった。じゃあ、行こっか」
「は、は、はいっ」