素直になりたい。
私は天羽くんの半歩後ろを歩き出した。

のだけれど、

いつの間にか一直線で歩いていた。

天羽くんがさりげなく私の歩幅に合わせてくれていたのだ。

つまり、私は並んで歩いても良い、ということ。

今日限り、王子様の隣という最高のポジションは私なんだ。

それだけでにやけてしまう。

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