素直になりたい。
「あの、鷲尾さん」

「はい」

「名前書いてもらってもいいかな?あと1枠だけど」

「あっ、はい」


ぼーっとしていた私にわざわざ話しかけてくれたのは、生徒会副会長でクラス委員の立花さんだ。

彼女とは2年生の時も一緒で、唯一話が出来る相手だ。

私は言われるがまま席を立ち、黒板の前に歩み出た。

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