i -アイ-

藍side





2日目はほぼ外の種目。


天気も晴れで気温もそんなに高くなく、過ごしやすい。


REIGNを潰したい人間かぁ。

確かに榊財閥の後継者を潰したいってことで粗方間違いではないだろう。

暴力団やらやくざが力を入れるくらいだ。

相当な額動いてるんだろう。


でも今回の件に、榛人を殺した犯人が関わっているのかはまだ分からない。

まあ、三國や亮さんの息子が狙われてるわけだし、首突っ込んでもいいことだろうけど。

目立ちすぎるかなぁ。

槙野先生にも、すぐ名前で気づかれたからなぁ。


まあ安易っちゃあ安易な名前付けちゃったけどさ。

学校内に近しい人がいるとは思わなかったな。学校内の大人の情報ももっと深く調べとくべきか。


「三國、開けて」


インターホンを押して、溜まり場であるマンションに入る。

昨日は溜まり場に泊まるよう話をつけて、今日は優介さんの体調をチェックしに来た。


部屋に入り、ベッドに眠る優介さんの頸動脈に手を当て、一応手首も確認する。


チェックし終え、優介さんの肩を叩く。



「優介さん、起きてください」


今は6:30。

まあ、そこそこ早いけど蓮や暁さんが起きてくる前に済ませたい。


「……ん、……あ、久遠……?」




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