i -アイ-
そう低く呟いた。
ビリビリと殺気を出す司さん。
学校の人間なら、泣き出すだろうなー。
No.3か。
まあ、三國の次だもんね。
「いいえ?司さんが自分一人で解決できるのであれば手を出すことは無いですよ」
司さんのレベルも知らないしね。
まあ、警戒心は薄かったけど、喧嘩は知らない。
あたしの答えにゆっくりあたしの方を一瞥し、睨む司さんににっこりと微笑むあたし。
「優介さん、今朝様子を見に行きましたけど、大丈夫でしたよ。でも一応今日一日は様子を見ていてあげてくださいね」
その言葉には一切触れず、あたしの存在はなかったかのように再び歩を進める司さん。
門をくぐれば、普段は近寄ってくる女の子たちも、様子を伺って近寄ってこない。
さすがに昨日の三國の発言から、蓮との事など耳に入っているよな。
今までよりもREIGNに注目が集まるのは悪いことじゃない。
REIGNを狙ってる奴らも少しは動きづらくなるだろ。
教室が近くなり、構わずスタスタと歩いていく司さんの背中を眺めてため息をつく。
学校の中ではとりあえず騒ぎは起きないだろうしな。
危険がないとは言わない。ただ、ここは目立ちすぎる。
ここで目立てば後々面倒になるだろうし。