i -アイ-
息を飲む3人。
「けれど今はREIGNが狙われていますね?その理由は、亮さんが真犯人を追い詰めようと動いていることを真犯人が勘づいて、子供たちを使って無言で脅しているんですよ」
相手は、亮さんが暁たちを大切にしていることを知ってる。
「お前が下手な真似をすれば、子供を殺す、ってね。まあ、REIGNのこれからの話は後にしますけど。今相手は必死になって俺の正体を探っているところでしょう。」
「何故?」
「相手はREIGNの既存のメンバーを知り尽くしてる。……亮さんと榛人と近しい人間だから」
5人が目を見張る。
「藍人、お前は犯人を知ってるのか?」
蓮が真剣に聞いてくる。
「残念ながら知らないんだよ。まあでも、そこはおあいこってところだね」
分かりやすく頭の上にはてなマークを置いたように、困る蓮。
「あっちは俺の正体を知ることが出来ないからね。俺を警戒して、REIGNのメンバーに手を出すのを一旦やめてる。俺が何のためにここに入って、何のために守っているか、その目的が分からなければ、あっちも下手に動けない」
「それぐらい、あちらのお前の評価は高いと」
嫌味ったらしく言う司さん。
「まあね。あちらが使う人間を見れば分かる」
幹城京馬に、海崎紫呉。