i -アイ-




「お前働きすぎだろ」


司さんが引いてる。


「じゃあ、その主犯と幹城は繋がっていて、お前が " i "であることも筒抜けってことか」



蓮がまとめる。



「うん、そうだね。でも " i "が久遠藍人だと知っても、久遠藍人が何者かは知らないから、特に問題は無いよ。」



もし、御庄藍を知っていたとしても、今は留学中と設定してある。

海外の大学に席も置いてるし、オンラインで授業受けてるしね。



「問題は、相手が次誰を狙うか、なんだよね」



____



次に誰を狙うか。

それは多分、黎鳳の生徒。


そう読んでるけど。



「間が空きすぎてる」



相手があたしの事をどう観察してるかが分からない。


先手を打たなきゃ行けない。


目の前のパソコンと睨めっこして、Enterを弾く。


黎鳳の生徒はほぼ車送迎。

徒歩は本当に近隣に家があるか、もしくは秀才枠。


徒歩生の住所をハッキングして、痕跡を消してシャットダウンする。



REIGNの皆にこの情報を共有して、軽く見回りを落ち着くまでしてもらう。


というか、夏休みが近いからそれまで。


先生方にお願いして、注意を呼びかけてもらうのも手だな。




< 182 / 457 >

この作品をシェア

pagetop