i -アイ-
「お前働きすぎだろ」
司さんが引いてる。
「じゃあ、その主犯と幹城は繋がっていて、お前が " i "であることも筒抜けってことか」
蓮がまとめる。
「うん、そうだね。でも " i "が久遠藍人だと知っても、久遠藍人が何者かは知らないから、特に問題は無いよ。」
もし、御庄藍を知っていたとしても、今は留学中と設定してある。
海外の大学に席も置いてるし、オンラインで授業受けてるしね。
「問題は、相手が次誰を狙うか、なんだよね」
____
次に誰を狙うか。
それは多分、黎鳳の生徒。
そう読んでるけど。
「間が空きすぎてる」
相手があたしの事をどう観察してるかが分からない。
先手を打たなきゃ行けない。
目の前のパソコンと睨めっこして、Enterを弾く。
黎鳳の生徒はほぼ車送迎。
徒歩は本当に近隣に家があるか、もしくは秀才枠。
徒歩生の住所をハッキングして、痕跡を消してシャットダウンする。
REIGNの皆にこの情報を共有して、軽く見回りを落ち着くまでしてもらう。
というか、夏休みが近いからそれまで。
先生方にお願いして、注意を呼びかけてもらうのも手だな。