i -アイ-
「ああ、そういうことじゃねえよ」
「じゃあ、どういうこと」
「お前ら忘れてない?俺も半分、御庄側だってこと」
そこでやっと気がつく。
「御庄榛人さんの奥さんであるまりあさんと、俺の母さんは姉妹。榊側の中でも橘が御庄と繋がりがあるのはそういうこと。俺の母さんも藍のことを知ってる」
そこまで話して、三國さんは固まる。
「……待てよ」
そして視線を暁さんに移し、
「藍、言ってたよな。俺らや榊を狙ってるのは、榛人さんや亮さんに近しい人間、って」
「……ああ」
暁さんが頷く。
「榛人さんと亮さんの2人と近しいって言ったら、一番最初に思いつくのは」
「REIGN、だな」
「ああ、REIGNのメンバーが一番近しい。」
「……REIGNに入っていたんですか?御庄榛人さん、と榊亮さん」
俺が首を傾げれば、4人が俺の方を見る。
「お前は一応新入りだもんな。」
そうかそうかと頷く司さん。
「蓮、藍を連れてこい」
「え?今ですか」
「ああ」
とりあえず屋上を後にして、食堂に走る。
そして、中に入れば
「居た」
いつものメンツ、滝谷と違うクラスの奴ら。
「藍人」
「お?蓮。どした」
「暁さんが呼んでる」