i -アイ-
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あちらがどう出てくるかによって、こちらの行動も決めたい。
慎重に見ていると知られたら、久遠藍人がREIGNを大切にしていることが分かる。
だから、この人には " i " らしく振舞った方がいいかもしれない。
コンコン
扉をノックすると、その教室の生徒が皆こちらを見る。
「三國」
ここは三國のクラス。
昼休みのチャイムが鳴って数秒でノックをしたから、全員まだ席に着いてる。
あたしは仮病使って早めに出てきた。
その理由は
「どうした」
「ちょっと」
三國にだけ話そうと思っているからだ。
騒がしい時に来たら、他のREIGNのメンツにも気付かれる。
人気のない空き教室。
「お前、大丈夫か」
あたしの異様な雰囲気に、心配そうな声を出す三國。
「大丈夫じゃない」
「は……?」
あたしが振り返れば、三國は凄い困った顔をしていた。
「ふはっ、なんだその顔」
「……あぁ?てめえ。こっちは」
「ごめんごめん。俺が悪いね」
あたしは椅子に座り、その隣に座るように三國を促す。
そして、スマホを見せる。
「……お前これ」
「バイト先に来て、呼び出された。堂々としすぎて驚いたよ。」
その時のことを全て話した。