i -アイ-
Lv7
恐怖
キィッと扉を開ける。
建付け悪そうな扉だな?
夏休みが明けて、今日は始業式の日だから、午後はフリー。
昨日は皆寝ずに探してくれたらしい。
申し訳ないな。
パーティーで疲れていたはずなのに。
夏は学校での溜まり場が違うらしい。
まあ、屋上は暑いしな。
ほぼ、特別教室しかない棟の視聴覚室。
……まあ、始業式まだ終わってないんだけどもね。
つか、サボっちゃったんだけどね。
何やら駅前でそこそこ騒ぎになったらしく、朝から囲まれる気がして早朝にここに来てしまった。
ああ、とんだイベント開いてくれたなー幹城。
「やっぱりな」
その声と共にぞろぞろと皆来る。
「あーれ?放課後に、と思ったんだけど」
視聴覚室は防音だから足音聞こえなかったな。
「どうせお前は囲まれるのが嫌でここに来るだろうってな」
「あんときの連絡の数見たらさすがにトラウマになるよ〜」
なぜだか置いてあるソファに座り片腕を目の上に乗せる。
「……で?何があったの」
司さんが切り込む。