i -アイ-





始業式の次の日は明けテスト。


始業式終わりに学園祭の話し合いが行われたらしい。



「っぁあー疲れた」


テストが終わり、滝谷が伸びをする。


朝は軽く囲まれたが、軽くあしらった。

滝谷は聞かないでいてくれている。



「学園祭、何やんの」



「んー、第1希望が女装喫茶」



「は……?」



「分かってるだろ?このクラスの委員長を考えろ」



椿さんの方を見る。



「ええ……」



「学園祭も、金持ちの暇つぶしなんだよ。第2希望はホストで第3希望がコスプレ喫茶。どこの高校でも出そうな王道。まあそういう普通の娯楽を自分たちのスペックで如何に客を呼んでポイントを集めるか、っていうちょっのした手腕の見せどころっつーの?」


そういうこと。

もっとド派手なことをするのかと思いきや。



「一般の人って入れるの?」



「あー完全予約制でチケット配られるんだよ。一応セキュリティは固めてるっぽい。一般公開は2日目だけだけど。」



完全予約制って…。

女装喫茶は避けたいな。



「椿さんは、何故に女装喫茶を」


「あわよくば、蓮様にメイクでもしたいーとかじゃねえの」



滝谷は本当に椿さんのことになると、途端に適当だな。




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