i -アイ-
御庄藍side
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手首、足首は細めのロープで縛り、口には布を巻いてる。目はアイマスクで隠して。
そんな状態の男5人をワゴン車で運ぶ。
荷台に乗せて倉庫に転がせば、ステージの完成。
「ご苦労」
ソファに座る碧さんの元へ歩く。
連れてきたのは、REIGNの5人。
1人の時間を狙って眠らせ運んできた。
「いえ」
んー、んー、と叫びたがるのは蓮。
足を鳴らして反響を聴き、場所の広さを確認する司さん。
静かに座る三國と暁。
優介さんはロープを解こうとしている。
「碧さん、言われた仕事は終わりましたが、どうします?」
あたしの声を聞いて、蓮が静かになる。
本当に耳がいいね。
数日前、亮さん慎さん、聖さん元さんと皆が会ったということは知ってる。
何をどこまで聞いたのかは知らないし、もしかしたらあたしが知らないことも知ったかもしれない。
けど、今回の碧さんは何を考えているか本格的に分からないよ。
警戒を解かないでね、皆。
「とりあえずアイマスク取ってあげて」
緊張感が漂う中、碧さんの直属の下っ端さん達がアイマスクを取る。
皆の目は真っ直ぐで、綺麗だ。
目に力を入れてこちらを見る。
まるで少しの情報も逃さないようにと。