i -アイ-
こんなバカな親父でごめんな。
死なない方法を取れるほど、俺と
碧はまだまだ力が足りない。
碧は俺との約束を守っただけ。
恨むなら、俺を恨むのが妥当だ。
そこで、そんなバカな親父から
藍に頼みがある。
きっと碧やREIGN時代の仲間は
俺を殺した人間を追い詰めようとする。
亮や慎たちは近くに仲間がいるから
ある程度は安全だろうが、碧は1人だ。
藍のことを守ってくれた碧を
今度は藍が守ってやって欲しい。
碧を頼む。
藍って名前は、碧の名前がかっこいいな
と思って考えた名前なんだ。
同じ青系の色だからっていう短絡的な
名前だけど、俺とまりあは気に入ってる。
藍の人生は、藍次第で変わる。
それって、かっこいいと思わないか?
一生懸命生きて欲しい。絶対に死ぬな。
まあ、俺が言えることじゃないか。
お前はちゃんと寿命通りに俺のとこに来い。
でも、こまめに墓参りしなさい。
寂しいから。
藍としたいことは沢山ある。
藍の成長をもっともっと見ていたかった。
後悔ばっかりだ。
話したいことだって沢山ある。
俺は昔から、全てを分かった気でいた。
けど、藍が生まれて、こんなに
幸せなことってあるんだなって思った。
藍、生まれてきてくれてありがとう。
本当に本当に、俺は、お父さんは、
藍を心から愛しています。
榛人』