i -アイ-





状況を理解しきれない周りの子達。



「じゃ、また明日頑張ろうね。……蓮、行くよ」



皆には笑うけど、蓮には笑わない。


お前を馬鹿にしてるわけじゃない。


けれど、あたしがREIGNに入るなら、もっと強くなってもらわないと困る。



まあ、その前に、この馬鹿野郎をどうにかしなきゃだけど。



「三國、たまり場?」



「おう」



やっぱ、そこに呼ぶ気だったのね。


_____



「ここ」



これまたすげえ高級マンションの一室だな。



「お待たせ」



中に入ると、全員揃ってる。

1人用の椅子に促されて、座る。



「ねえ、ここってさ、盗聴器とか監視カメラとかない?」


三國に話すと、



「ないよ。俺が毎週チェックしてるからね」



そう優介さんが答えた。



「そうですか」



にっと笑って答える。



「何を、警戒してるのかな?久遠くん」


冷静沈着な優介さんは、あたしを品定めするように話す。


「俺がここに呼ばれた理由の1つが、個人的な秘密事項になるんです。まあ、バレてもいいんですが、秘密にしておいた方が何かと楽なんです」


優介さんは柔軟に見えて、頑固そうだから、一つ一つ丁寧に話す。





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