愛の深さに溺れる
もしかしたら気づいている。
否、きっと気づいている。
「海老塚さん、俺と付き合いませんか?」
気づいて…___
「へ…?」
突然起きた事に私の脳はフリーズした。
「な、んで」
「なんでって、俺が海老塚さんのこと好きだから」
「好きって…」
「俺が海老塚さんを好きな事っておかしな事?」
おかしな事と言うよりも、
「…夢みたい」
ただただ今起きていることが信じられない。
彼が私の事を好きだなんて。
「夢だなんて…これは現実だよ。俺と付き合ってくれますか?」
「…はい」
答えはこの一択しかないに決まってる。
___…私はこの日を境に須崎さんの彼女になった。
嗚呼、これ程幸せなことはない。