愛の深さに溺れる
もちろん奢りと聞いて断る理由のない私はOKを出したわけだけど、
「この恋愛映画、今人気だよね」
彼がこの映画に興味があるのか、好きなのか嫌いなのかは知らない。
ちなみにこの映画は昨日観たものと同じものだ。
何故同じものを見るかなんて答えは1つ、好きな映画かつ主演のあの1シーンを見逃したから。
「じゃあ、行こうか」
買ってもらったチケットと飲み物を手に、映画館の中へと足を運んだ。
指定した席に座って注意事項や予告が流れていた時、斜め前の席に見覚えのある横顔が…。