初恋は報われないというけれど、
*
恋の終わりって、誰が決めるんだと思う?
私は、恋の終わりは颯爽と現れる王子様が決めてくれるものだと思う。
だってそうじゃなきゃ、終われそうにない。
私一人の力じゃ、恋は終わらせられないみたいなの。
「明日ってさ、どんな服着ていけばいいと思う?」
甲斐谷という男は、割と女々しい。
「さぁ、好きなの着ていけば?」
「それでハルミちゃんにダサいって嫌われないかな?」
「さぁ〜?ハルミちゃんの服装の好みとか私知らないし」
デート服を一人で決められないし、なんなら相談してくるし。
「映画行った後って、ご飯誘ってもいいのかな?」
「誘いたいなら誘えばいいんだよ」
「そんなに欲望に忠実で引かれない?」
デートのプランだって決められないし、なんなら要らない心配してるし。
「映画に誘ってきたのはハルミちゃんの方でしょ?大丈夫だって。
好きな人にご飯誘われたら嬉しいし、好きな人が着る服ならなんだってかっこよく見えるから」
「そ、そういうもんか?」
「そうそう。だから、さっさと購買行かせてくれる?甲斐谷のせいで、絶対プレミアム焼きそばパン売り切れちゃったよ」
恋の終わりって、誰が決めるんだと思う?
私は、恋の終わりは颯爽と現れる王子様が決めてくれるものだと思う。
だってそうじゃなきゃ、終われそうにない。
私一人の力じゃ、恋は終わらせられないみたいなの。
「明日ってさ、どんな服着ていけばいいと思う?」
甲斐谷という男は、割と女々しい。
「さぁ、好きなの着ていけば?」
「それでハルミちゃんにダサいって嫌われないかな?」
「さぁ〜?ハルミちゃんの服装の好みとか私知らないし」
デート服を一人で決められないし、なんなら相談してくるし。
「映画行った後って、ご飯誘ってもいいのかな?」
「誘いたいなら誘えばいいんだよ」
「そんなに欲望に忠実で引かれない?」
デートのプランだって決められないし、なんなら要らない心配してるし。
「映画に誘ってきたのはハルミちゃんの方でしょ?大丈夫だって。
好きな人にご飯誘われたら嬉しいし、好きな人が着る服ならなんだってかっこよく見えるから」
「そ、そういうもんか?」
「そうそう。だから、さっさと購買行かせてくれる?甲斐谷のせいで、絶対プレミアム焼きそばパン売り切れちゃったよ」