青春の花は素顔に咲く
(あたしとは別世界の人種って感じがすごいする)
そんな二人とあたしは一緒に勉強をしてるわけで。
やばいよね、知られたら、全世界の女の子の敵になるよね。怖い。
(考えるだけで悪寒がしてくる)
絶対にバレないようにしないとね!?
袋叩きじゃすまないよこれ……。
「ってわけで芽以ちゃん、デートしようか」
「はい?」
「白銀君は仕事に行かせて、その間に勉強道具をそろえに」
「なるほど、その方が効率はいいですね」:
「……オレも行きたい」
「どうしてだい? 白銀君」
「わからない。けどなんかイラっとするしモヤッとする」
「それを人はやきもちというのだけど、わかってる? 白銀君」
にやにやしながら言う生徒会長は挑発的だった。
「わからない」
白銀は不思議そうに答える。あたしも首をかしげる。