青春の花は素顔に咲く
*
昼休み。四階の教室から別煉の理事長室に向かう途中。
「あっ、あたしのヘッドドレスが飛んでった!」
強い風が吹いてきて、自慢のヘッドドレスが飛んでいった。
「嘘。木の上に……」
(どうしよう、登るしかないよね)
スカートの下は見えてもいいようにきっちり着込んでるし。
まだ春と言える季節だから、日差しもきつくないし。
よし。
「よいっしょ……おっ、取れた! やったあ」
あたしは喜んでヘッドドレスをつかむ。
その時だった。
「きゃあっ」
また、強い風が吹いて。
「うわっ」
「えっ?」
昼休み。四階の教室から別煉の理事長室に向かう途中。
「あっ、あたしのヘッドドレスが飛んでった!」
強い風が吹いてきて、自慢のヘッドドレスが飛んでいった。
「嘘。木の上に……」
(どうしよう、登るしかないよね)
スカートの下は見えてもいいようにきっちり着込んでるし。
まだ春と言える季節だから、日差しもきつくないし。
よし。
「よいっしょ……おっ、取れた! やったあ」
あたしは喜んでヘッドドレスをつかむ。
その時だった。
「きゃあっ」
また、強い風が吹いて。
「うわっ」
「えっ?」