その夢をどうしても叶えたくて
第一章 崩壊から改心へ
私は昔から歌で活動することを夢見てきた。どれだけ人に下手くそだと言われても、この夢だけはどうしても譲れなかった。
だから、私は高校に入って軽音部に入った。夢をどうしても叶えたくて、色んな子に頼み込んでグループを結成した。
これからのことに胸を弾ませていたそんな時だった。
グループのメンバー三人が私の教室に入ってきて、私のところに来た。
「なに、グループ名の話?」
「いや、そのことじゃない……」
私は何のことだろうと首を傾げた時だった。
「三人でやりたいから、辞めてもらえないかな?」
一瞬、時が止まった気がした。思考が一時停止した。早く返事しなければと思うが、理解が追いつけない。
「そっか……じゃあ、部活も辞めるよ……」
悔しかった。何も言えなかった自分に嫌気が刺した。
それからだった。私が完全に心を閉ざしたのは。
中学からの友達以外とは話すことは無くなった。いつも一人で昼食を食べ、一人で行動する。悲しくてとても辛かった。だが、そうするしか無かった。
自分はどうして生きているのか分からなくなった。私はどんどん闇に落ちていった。
そんな中、私に唯一光を灯してくれたのは、とある歌い手『カラスタ』だった。
カラースターを略してカラスタ。六人の男性歌い手グループだった。生放送をしたり、歌を投稿してくれたりする。
私が特に好きなメンバーは、紫色担当のなーせくん。なーせくんは常にカラスタのリーダーとしてグループを引っ張ってきている。そして、その低音ボイスでたくさんの女性が心を奪われる。
だから、私は高校に入って軽音部に入った。夢をどうしても叶えたくて、色んな子に頼み込んでグループを結成した。
これからのことに胸を弾ませていたそんな時だった。
グループのメンバー三人が私の教室に入ってきて、私のところに来た。
「なに、グループ名の話?」
「いや、そのことじゃない……」
私は何のことだろうと首を傾げた時だった。
「三人でやりたいから、辞めてもらえないかな?」
一瞬、時が止まった気がした。思考が一時停止した。早く返事しなければと思うが、理解が追いつけない。
「そっか……じゃあ、部活も辞めるよ……」
悔しかった。何も言えなかった自分に嫌気が刺した。
それからだった。私が完全に心を閉ざしたのは。
中学からの友達以外とは話すことは無くなった。いつも一人で昼食を食べ、一人で行動する。悲しくてとても辛かった。だが、そうするしか無かった。
自分はどうして生きているのか分からなくなった。私はどんどん闇に落ちていった。
そんな中、私に唯一光を灯してくれたのは、とある歌い手『カラスタ』だった。
カラースターを略してカラスタ。六人の男性歌い手グループだった。生放送をしたり、歌を投稿してくれたりする。
私が特に好きなメンバーは、紫色担当のなーせくん。なーせくんは常にカラスタのリーダーとしてグループを引っ張ってきている。そして、その低音ボイスでたくさんの女性が心を奪われる。
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