風鈴が鳴る頃に
初登校の日、
家を出て田んぼに挟まれた道を行き、
踏切を渡る
古びた駄菓子屋と赤い鳥居の前を通って
坂を登ると校舎だ。
踏切を渡ったあたりから同じ制服を着た男の子たちを見かけた
その子たちについて行くように坂を登った
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前を黒板に書く。
宮
下
成
瀬
「東京から来ました。よろしくお願いします」
窓側の1番後ろの席に着席した
「東京だってよ」「なんでこんな田舎に」
「都会じゃけぇ」
なまったイントネーションで
次々にクラスメイトがざわめく声がする
窓の外の
東京とは違う景色に見とれていると
そんなクラスメイトの声でさえも
耳から遠のいていった
家を出て田んぼに挟まれた道を行き、
踏切を渡る
古びた駄菓子屋と赤い鳥居の前を通って
坂を登ると校舎だ。
踏切を渡ったあたりから同じ制服を着た男の子たちを見かけた
その子たちについて行くように坂を登った
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名前を黒板に書く。
宮
下
成
瀬
「東京から来ました。よろしくお願いします」
窓側の1番後ろの席に着席した
「東京だってよ」「なんでこんな田舎に」
「都会じゃけぇ」
なまったイントネーションで
次々にクラスメイトがざわめく声がする
窓の外の
東京とは違う景色に見とれていると
そんなクラスメイトの声でさえも
耳から遠のいていった