物事は計画的に。
休憩なんてさせないよ!
忘れてるかも知れないけど、僕はれっきとした大人の男だ。
「……ご…ごめんなさい……」
「理由を聞いて回答がごめんなさいは納得がいかない。
僕には言えない理由?
確かに同居する時に転勤の可能性があるからしばらくは家に居て欲しいと聞いた手前、働きたい有無を言いづらくしたのは分かってる。
本音言うと僕が仕事に行ってる間は外出禁止にしたいくらいに椿の事が心配なんだけど。」
約束事が守れない君にはお灸を据える。
「そっその……
黙って働いていた事は謝ります。
ただ、疚しい気持ちはなく、大好きな本に囲まれながら仕事がしたくて図書館で働いてました。」
「椿の言い分は分かった。
ただ、今回の事は許せないから明日から一週間の自宅謹慎を命じる。
夫に内緒事なんて簡単に許す旦那は世の中そんなにいないし、僕は許さない側だよ?」
「へぇ?
一週間自宅謹慎!?」
これくらいハードな事を言わないと君には伝わらないだろう。
「そう。
仕事……休みの連絡は心配しなくていい。
今から図書館に行くから事情を説明する。
椿、図書館に自転車取りに行くぞ。」
とりあえず、外に出て頭でも冷やすかと思った。