物事は計画的に。

何度も言うが僕はれっきとした大人の男だ。
椿に逃げられる前に抱き上げ目的の場所に連れていく。


「僕もお腹が空いた。
 先に僕の事を満たして。奥さん。」

「おっ、お腹が空いていましたら、キッチンで何か作ります……よ?」

動揺している椿の言動に可笑しく思いながら気持ちをぶつける。  
二人で夫婦になろう。

「ありがとう。
 せっかくの椿からの可愛い提案を受け入れたいけど、僕が欲しいのはキッチンには無さそう。
 それにこのままの状態で椿が寝てしまったら困るからね。」

「では、自分で歩くので下ろして欲しいなと……」

その提案も受け入れられないな。
僕は修行僧ではないからね。


「そんな事言わないで。
 だってもう、寝室は目の前だよ!」


大事に大事に目的の場所へ進んむ。

決して落としたりしない。


「はい。」
椿からの返事はyes。



大事に大事に。。。



君を壊さないように大事にするよ。



そう誓いながらベッドへ下ろす。


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