物事は計画的に。
椿の首筋や胸、お腹、二の腕にキスマークを付け、満足した僕は次へと進む準備をする。

「椿?いい?」

「んっっ。はぁ。はぁ。
 いっいいよっ。」

足のホールドを解き、ズボンとショーツを脱がす。
途端に椿の手で制される。

「あっ!まって。」

「ん?なに?」

「だっだって…えっと……。」

「椿。僕の事、好き?」

「へえ?すきだよ?」

「なら、椿の全てを僕に捧げて。」

そう言うと、コクンと頷く。
これでもかと言う緊張感。
理性なんて殆んど残っていない。
椿に触れると準備が出来ているので少しずつ、和らげて……。
恥ずかしくて顔を隠す椿の手を取り目を合わせる。


「椿。好きだよ。
 何考えている?
 椿、痛くないか?」 

「んっ、うん。痛くないよ。
 大丈夫だから……きて……」

「椿。愛してる。」

椿が途中で逃げられないように、彼女の髪の毛に手を入れ頭を抑えキスをする。
その間も彼女を解放することはない。
誰にも椿さえ知らない場所に僕だけが許された場所を一生守る。


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