物事は計画的に。

元々、体力のない椿は疲れ果てて眠ってしまった。
起きそうもないな。。




『……はい。』
素っ気ない返事のこいつは同期の桜井 透(さくらい とおる)。
奥さんが出産をし、彼は育児休暇なはず。
同じマンションとの事もあってこちらからすると彼が最適なのだが。
忙しいところ申し訳ないが頼んでみるか。

「育児休暇で忙しいところ悪いが一つ頼まれてくれないか?」
『宮下が頼み事なんて珍しいな。
 奥さんと喧嘩か?』
「いや、違う。
 むしろ逆だ。」
『えっ!!
 とうとう!!椿ちゃんをたっ「いいから今すぐエントランスに来てくれ。
 奥さんには僕と図書館に行くと伝えてくれ。
 嘘じゃないから。」

椿ちゃんってさらっと呼ぶ桜井に嫉妬した。
なんで僕が宮下で椿は名前のちゃん付けなんだよ。

『はぁ?図書館?』
「5分以内にエントランス。」


図書館に自転車を取りに行くのと、椿が寝ている事を話す。

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