物事は計画的に。

二度見、いや三度見してしまう程に立派な建物に緊張感が高まる。


「凄く立派な建物で産院だと分からなかったです。」
「一人だったら迷子になってただろ?」
「はい。
 一人だったら病院と気付かず素通りしていたと思います。」

受付に保険証を提示し、問診票の記入と尿検査をと言われカップを渡されたのでお手洗いへ向かう。
尿検査を終え、受付に記入した問診票を岳さんが私の代わりに持って行ってくれた。
ほっと一息と思いきや今度は血圧を測るよう岳さんに言われて、検査の機械の方へと行く。
やることいっぱいで院内も綺麗だしゴージャスだし…何よりも広くて迷路みたいだった。



「モニターに診察券の番号が提示されましたら、一緒に診察室の番号も出ます。
 診察室の手前に椅子がありますのでそこにお掛けになってお待ちください。」
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