物事は計画的に。

どんな甘い空気に酔いしれていても、生理現象とはやってくるもので。。。
私のお腹の虫は限界だったそうで思いっきり流れた。
あはは!!と心から二人で笑いあえてたのもまた幸せ。


「椿。桜井に貰った赤飯と生姜焼のメニューだけど用意は出来てる。
 焼き魚にしようか悩んだが確か、匂いが駄目になったと言ってたのを思い出して生姜焼にした。
 椿の腹の虫が限界みたいだから食べようか!」


またもや嬉しい言葉ーーーー。
焼き魚の匂いが悪阻なのか苦手になってしまった。
その話を覚えててくれたーーーー。
それだけで胸がいっぱいになり泣きそうになる。
それに気付いたのかさらっと涙を拭ってくれた。


「すっかりお腹ぺこぺこです。
 それと、
 焼き魚の話を覚えててくれて嬉しいです…。」


「椿にとっては些細な出来事だとしても僕からするとビッグニースだからな。
 忘れる訳がない。
 ほら。こっちに座って。
 もう、準備は出来てる。」

「はい!」

ああ。なんて優しい人なの。
私にはもったいないと何度も思ってしまう。
好物が食べられなくなるのは寂しいけど、岳さんの知らぬ一面が知れて嬉しい。


「お赤飯も生姜焼もとっても美味しいです!
 お味噌汁も作ってくれて、結構疲れたんじゃないですか?」


「椿がいかに偉いかキッチンに立つ度に思うよ。
 メニューを決めるのもだが、案外片付けが手こずる。」

大好きが溢れているこんな素敵な日を大切にしよう。
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