物事は計画的に。

仕方なくリビングへ戻ると、"やっと来たか"と
顔に書いてある桜井を見るとため息が出る。
先ほどの話の続きをするらしい。

「いろは、可愛いだろ?
 は?可愛くないって話じゃないよな?」  

待たせて悪かったと言う代わりに少しだけ意地悪をしてやる。

「ち、違うわ!!
 椿ちゃんの赤ちゃんの頃と、いろはちゃんって似てるかって話だよ!
 確か宮下って、椿ちゃんが赤ちゃんの頃から椿ちゃんのストーカーだろ?」

『宮下って、椿ちゃんが赤ちゃんの頃から椿ちゃんのストーカーだろ?』
は?
なっ!! 
確かに椿が好きで誰かに取られたりしないように、図書館通いは椿が行く日をお義母さんから聞いて通っていたが。
僕は決してストーカーではない。

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