物事は計画的に。
桜井が突然何を言い出したかと思えば、いろはがお嫁さんに?
何の話だ?

「おい!
 大丈夫か?」

大丈夫な訳がない。
結婚式の椿を思い出して泣きそうになる。
その刹那。
想像が全力で拒否をしたーーーー。  
それで良い。それが正しい。

「宮下、大丈夫か?
 悪かった。」

「桜井が言うように嫁にはやれない。
 僕を超える人だったら考えるが。」

僕の返答を聞くなり、わははは!といきなり笑いだした。

「宮下の弱点だな。
 椿ちゃんといろはちゃんは!
 優真がいろはちゃんに一目惚れしちゃったら、ごめんな~。」

出入り禁止。
側近禁止。

「弱点については否定はしないよ。
 むしろ、椿といろはくらいだろ。とも思うが。
 あと、一目惚れは自然現象みたいなものだ。
 気にするな。
 ただ、遠くで見てる分には構わないが、近付いたら全力で牽制させてもらう。」

「は?
 おい!
 そこは冗談でも笑いながら、二人が結婚したらワイワイできるなあ~くらい言えよ!」
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