物事は計画的に。
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私の父と旦那様である宮下 岳さんは同業者である。
ただ、キャリアでは岳さんが遥か彼方、上らしい。
大学三年生の時、こたつでぬくぬくしていたら父に「椿、おめでとう! 結婚が決まったぞ!」といきなり言われた。
自分の耳がおかしくなったのか、幻聴なのか。
予期せぬ出来事が起こった時って人間、何も出来なくなるのね。
「へぇ?何それ?ギャグ?
それって確定事項なの?
色々と突っ込みどころ満載で理解に困るんだけど。」
「何言ってるんだ!!
椿の人生で最高に良い男だ!」
私の人生最高って、それって自分で判断するものじゃないの?なんて反論したいところだけど何だかただならぬ雰囲気……?
ええ?何?リアルな現実の話をしているの?
「…あのさ、ママは知ってるの?」
「ああ。知ってる。
知ってるも何も父さんたちの友人だからな。
お母さんも一緒に今日、会ってきたんだよ。
久しぶりに会ったが相変わらず良い男だったよ!
わはは!!」
笑えんよ、父よ。
どうやら、私抜きの顔合わせ?が行われていたらしい。
ママからそんな話、一言もなかったけども!!
ふと、ある疑問が思い浮かんだので質問してみる。
「ねえ、パパ、私がお嫁に行ったら寂しいとかないの?」
「相手が岳君なら全く寂しくない!!
椿、そんな事を気にしていたのか。
パパもママも岳君なら大丈夫だから気にしないで、お嫁に行きなさい。」
まじか。
一切の迷いなしか。
そうきたか。