物事は計画的に。
気持ちを持ち直して聞きたいことあったのを忘れかけていたのを、思い出す。
スマホの事より!!
いや!そうじゃなくて!!
次、忘れたら大変な事になりそうだから気を付けなきゃ。

気をとりなおして、
「今日、懐かしい思い出を思い出したんですけど。」

「ん?」

今日の夕飯である、ハヤシライスと唐揚げ、サラダにパンプキンスープを食べながら気になる話をしてみた。
(一応、夫婦だしねって最近の私ってば暗すぎない?)

「実は、私たちって昔会ってたんです!
 親同士がお友達ってのもあってか、私の実家に遊びに来た時の事です。
 岳さんたちがカナダから帰国した頃です。
 懐かしい気持ちになりました。」

「ああ。あの時の事か。
 もちろん、憶えてる。
 確か、探偵ものの本を一緒に読んだよな。」

流石!!
記憶力半端ないもんね。
私と違ってなんて自虐的になってみる。

「はい!
 一緒に読もうってなったときはびっくりしましたが、とても楽しかったです。」

「図書館で隣に何度か座ったけど、椿は気付かなかったな。
 本に夢中になると周りが見えなくなるのは相変わらずだが。
 
 あの日は16時過ぎまで居ただろ?
 間に合わないんじゃないかとこっちがハラハラしたよ。」

へえ?
な、なんと!
さらっと爆弾落としましたが。。。

「えっ
 あの日って図書館に居たんですか?
 そしたら、岳さんも私と同じく予定があったんじゃないですか。」


「状況としては、僕と椿とじゃ全く違う。」
 
「ああ!
 もしかして、受験勉強ですか?」
 
「半分正解で半分違うってところかな。
 そういえば、一緒に来ていた幼馴染みの子は元気してるか?」

あるなしクイズじゃないんだから、はっきり教えてくれてもと思ったが口は災いの元。
先ほど、スマホの件で軽く地雷を踏みかけたので喉の奥へと閉まっておく。
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