物事は計画的に。

出勤の準備ができ、玄関で靴を履いているとどうやら今日“も”出掛けるらしい。
素直な君は簡単に騙されてくれる。
そんなところが可愛いなと。。。

　
おっと！つい椿の可愛さに浸っていたら僕の計画を忘れるところだった。
危ない危ない。



新婚なのになかなか夕飯を一緒に食べれないのを申し訳ないと思いつつ、今日は食べれる事を伝える。

ただ、今は夕飯の事より椿だな。

　


「ちょっとスマホ貸して。」

そう言って椿の方にてのひらを向けると、なんの躊躇いもなくスマホを貸してくれる。
強行手段だが、許してくれ。
君が心配で仕事に手がつかないなんて言えないから、こっそりと行動に移させてもらう。



「職場の番号入れといた。
　内線は×××番だから、何かあったら内線で。」



嘘はついていない。
これは本当に職場の番号だし、内線もその通り。
「分かりました。
　お仕事頑張って下さい。」



よし！
椿のスマホを借り、GPSをオンにし動き始めたら僕のスマホに通知がくるように設定した。


卑怯な男だと怒らないでくれ。
手に入らないと思っていた恋い焦がれてた相手に逃げられたくないのだ。



今はまだ、プラトニックな生活だが。
いつか必ず身も心も頂くから、その日までゆっくり待つよ。




君次第だが。。。