物事は計画的に。
スマホの事を納得した僕は今回は椿を許してやり、夕飯を食べる事にした。
今日のメニューは好物ばかりで椿の事をまた一つ好きになった。
些細な幸せを噛み締めていたら、どうやら子どもの頃を思い出したらしく赤い顔をして話し始める椿。
「今日、懐かしい思い出を思い出したんですけど。」
「ん?」
「実は、私たちって昔会ってたんです!
親同士がお友達ってのもあってか、私の実家に遊びに来た時の事です。
岳さんたちがカナダから帰国した頃です。
懐かしい気持ちになりました。」
ああ。あれか。
「ああ。あの時の事か。
もちろん、憶えてる。
確か、探偵ものの本を一緒に読んだよな。」
「はい!
一緒に読もうってなったときはびっくりしましたが、とても楽しかったです。」