物事は計画的に。
何かを閃いたらしく、パァと表情が明るくなりまたもや正解とは云えない回答をする。
「あ!
もしかして、受験勉強ですか?」
「半分正解で半分違うってところかな。
そういえば、一緒に来ていた幼馴染みの子は元気してるか?」
そう。
半分は確かに勉強だが、一番の目的は椿。
君がどこかの誰かに連れ去られない様に見守る為。
椿が図書館など放課後や休日に出掛ける事がある場合は連絡を貰えるよう椿のお母さんに頼んである。
「誠ですか?
はい!子どもの頃から頭が良くて、高校からは別の学校になっちゃったんですが、近所なので時々会ってました。
今は就職して一人暮らしをしてるみたいです。」
はぁ。
確かにご近所だからそういった情報が入るのは分かるが、椿は聞き流せば良いんだよ。
何処に就職して、何処に一人暮らしをしているのか、、、
偶然にでも二人が会わないように祈るーーーー