物事は計画的に。

気になる点を突っ込んでみて、両親の反応を見ながら攻撃開始しよう!と考える方向を変えてみることに。

「ねえ?一度もお会いしたこと無いのに、彼のたっての希望ってどういう事なの?
 私の写真でも見せたの?」

「はぁ?
 会ったことないって何言ってるだ!
 椿は会ってるぞ!忘れたのか?
 うちにも遊びに来たことあるぞ。
 恐らく、岳君の方は覚えてるじゃないかな?」

「ねえ、椿、忘れちゃったの?
 良く考えて思い出そうとして欲しいわ。
 ママちょっと信じられないんだけど。
 仲良く一緒に本だって読んで貰ってたのよ。
 ご近所に住んでいるから家に遊びに来てくれたことあったのよ?
 岳ちゃんも良く図書館に行っていたらそこでも会ったことない?
 そんな事を岳ちゃんと岳ちゃんのお父様とお母様が知ったらショック受けるから言わないことよ。
 これはママとの約束。破らないでね。」
   
『破らないでね。』
要するに破ったらどうなるか分かるわよね?って脅し?脅しなの!?娘に対して!?

それにしても父が、母がまあ、しつこい

そして一つ分かったことが私と岳さんという方は以前お会いしているらしい。
家にも来たし本も一緒に読んだことがある。
う~ん。いつか思い出せると良いけど。
ママが岳ちゃんって呼んでるところはこの際スルーします。
とにかく記憶力の無さには申し訳ない気持ちでいっぱいです。

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