物事は計画的に。
二人で自転車を漕ぎ、ツーリングデートなんてしたことがなかったので図書館から官舎までのほんの数分がとてもたのしかった。
再度、自宅用へ着き喉が乾いたので二人分の麦茶を用意してダイニングテーブルへ置く。

「そういえば、岳さんお仕事はお休みだったんですか?」

「今日は有給の消化。
 溜まってて僕が取らないと他の連中が取りづらいとかって言われてたから。
 まあ、一番の目的は椿の捜索だが。」

お休みなら教えてくれたら、良かったのに。。。
「お休みの日になんだかすみません。」

「悪いと思うなら……
 そういえば、椿は昼飯どうした?
 って言ってももう、こんな時間だからランチというよりティータイムってところだが。」

さらっと地雷を踏んだらしい。
あぶない。あぶない。

「そうでした!!
 突然の岳さんの出現でお昼ごはんの事を忘れてました!
 直ぐに簡単なものですが用意します。」

「いや、たまには外で食べよう。
 夜の事も気にせず、久しぶりのデートって事で出掛けるぞ。」

予想外の嬉しい提案。

「はい!!」


ドキドキ ドキドキ心臓がうるさい。
これって胸キュンってやつ?


自分のしたことは置いておいて、不謹慎だけど凄く嬉しい提案。



何を着て行くかとか、お化粧を直したいとか忘れて岳さんの胸に飛び込んで……みたーー



わーーーーーー!

< 77 / 193 >

この作品をシェア

pagetop