物事は計画的に。
えっと今は何時??
いきなりの急展開で胸キュンとか言ってる場合じゃない。
まさか……今から……なの……?
外は…まだ明るい……。

「おっ、お腹が空いていましたら、キッチンで何か作ります……よ?」


「ありがとう。
 せっかくの椿からの可愛い提案を受け入れたいけど、僕が欲しいのはキッチンには無さそう。
 それにこのままの状態で椿が寝てしまったら困るからね。」

岳さんのご所望のものはどうやらキッチンには無いらしくやんわりお断りされた。
眠たい気持ち……ばれてたのね。

「でっでは、自分で歩くので下ろして欲しいなと……」

「椿。そんな事言わないで。
 だってもう、寝室は目の前だよ!」

「ううっ。」

ああ。
なんて素敵な旦那様だろう。
愛する人に愛される覚悟を決めよう。
今以上に好きになる恐怖感が気になるがそれ以上にこれから始まる事の期待が大きい。

「はい。」と言って岳さんの首に回された腕の力を強めて顔を埋める。


岳さんはどれくらい私の気持ちを待ってくれたの?

「椿。大丈夫だから。」

どうか、岳さんが安心出来るように。。。


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