物事は計画的に。
パタパタと足音が聞こえ、次にガチャと聞こえたのでどうやら部屋に着いたらしい。
『お待たせして、ごめんなさい!
今、岳さんのお部屋ですが、どこら辺に置きましたか?』
「たぶんPCの置いてあるデスクだと思う。」
『分かりました!
探してみますね。』
「ああ、頼むよ。」
*
『あ!ありました!!
すぐにお届けします。』
良かった。
家じゃなかったら何処で落としたか検討がつかなかった。
ただ、一つ心配事が。
『ありがとう。
地下鉄の××駅のB4番って所にいるけど迷う前に駅まで来たら連絡して。』
普段、電車を利用しない椿は最寄りの地下鉄の出入口が複数あるのを知らないだろう。
迷子になったらと思い分かりやすく説明をし、迷う前に連絡するようお願いした。
「はい!分かりました。
では、向かいますね!」
うーん。大丈夫か?
余りしつこく言うと子ども扱いしないでと怒られそうだし。
とりあえず、待つことにする。
心配なので椿のGPSはオンにしておく。
こんなに不安に思うなら次からは自分で取りに戻るかな。。。
僕は此処で愛する人が来るのを待つーーーー