昨日までを愛せますように。
孤独な夜
コンビニで買ったパスタとサラダ。

テーブルの上に並べてみたものの、食べる気がしない。

一人分の食事なんて作りたくなくて、いつもコンビニの弁当などで済ませる。

一人暮らしの上、誰も訪ねて来ないアパートの部屋は、テレビの音が虚しく響いているだけ。

自分から連絡しない限り、スマホも鳴らなくなった。

寂しいなんて、悲しいなんて、次第に思わなくなった。

裏切られて傷つくなら、一人で居る方がマシ……。

自分自身で閉ざしてしまった、心────……

再び、鍵を開ける日は来るのだろうか?

テーブルのすぐ後ろに置かれているベッドに横になる。

特にする事もなく、出かける訳でもなく……。

あの見ず知らずの男が帰った後、私もすぐに立ち去った。

ずっと一人で居たのと、一人にされたのでは、虚しさが違うから。

広がった化粧品のサンプルを拾い集めて、バッグに入れて、子供達を見ながら公園を出た。
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