昨日までを愛せますように。
何、この子!?

周りを歩いている人達が、冷たい位に避けて通っている。

フラフラ…フラフラ…。

右に左にフラフラと今にも倒れそうだよ?



ドサッ。



……ついに紙袋を置き、歩道の真ん中で、しゃがみ込んでしまった…。

その光景は目の前にまで迫っていたから、思わず声をかけた。

「大丈夫ですか?」

「……有難うございます。……あっ!」

「…え!?」

「…すみません、何でもないです。それより…目眩がするので…少し付き合ってくれませんか…?」

「いいですよ…立てますか?」

フワフワに巻いてある髪の毛。

可愛いらしい淡いピンクを主にした服装。

どう見ても、私とは正反対の服装。

私はいつも、黒を主にしてるから。

淡いピンクがとても似合っていて、小柄で可愛くて、目がくぎづけになった。

他人になんて、関わりたくないハズなのにな……?
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