昨日までを愛せますように。
「雪だ……!」

寒いとは思いつつ、ハラハラと舞う雪を嬉しそうに眺める美優を見て、ついつい顔が綻んだ。

こんなにも天使のように可愛い女の子に出会えたなんて、こないだまでの私では考えられないな。

私達はタイプの違う二人だけれども、これから先も一緒に居たいと思っている。

「そろそろ、ランチにしようか!クリスマスの期間限定で、カフェでブッフェやってる所があるの。お料理もデザートも美味しいからそこにしない?」

「美優のオススメなら間違えないから、そこにしよっ!」

美優は美味しいお店を沢山知っていて、オススメされたお店はどこも美味しかった。

美優の希望で、ランチの後は雑貨屋さんを巡ったり、女の子らしいショッピングを楽しんだ。

「帰りは駅前まで由良君が迎えに来るんだ」

すっかり暗くなり、イルミネーションが輝き出した。

時刻はまもなく20時になる。

美優の旦那さんがお迎えに来るとの事で、駅前のロータリーにて雑談中。
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