昨日までを愛せますように。

「はい、ちょっと早いけど美優にクリスマスプレゼントだよ。帰り際に渡そうと思ってたんだ。気に入ってくれたら嬉しいけど…」

美優に似合いそうな、ふわふわで可愛い白系のストールをプレゼントした。

「開けて良い？」

「どうぞ」

「……わぁ！可愛い！ありがと、香奈ちゃん！今、早速しちゃお！……どぉ、似合う？」

「似合う！良かったぁ、気に入って貰えて」

美優は早速、ふわふわのストールを首に巻き、喜んでくれた。

黒系の美優が一瞬で雰囲気が変わった。

やっぱり、美優は白やピンクの可愛い系じゃなきゃしっくり来ないな……。

「ふふ、ありがと。由良君にも自慢しちゃおっと！美優もね、香奈ちゃんにプレゼントがあるの。美優とお揃いのイヤリングに……、あ、とりあえず、イヤリング開けてみて！」

美優はバッグの中から小さな紙袋を取り出して、私に渡した。

イヤリングは四葉のクローバーのチャームがついたデザインの物で、可愛いけれどカジュアル過ぎない物だった。

「香奈ちゃんに幸せがいっぱい訪れますように、願いを込めて……。美優はピアスだよ。……お互い、幸せになろうね」