昨日までを愛せますように。
昨日までを愛せますように。
美優が姿を消してから三年の月日が流れた。

私は美優の帰りを待つべき、律斗さんの自宅にお邪魔していた。

「コレ、美優から届いた絵葉書。消印も押してないから、きっと……直接、郵便受けに入れたと思うんだ」

美優から届いたと言う絵葉書を見せてもらった。

透き通るマリンブルーの色をした海の写真に、『12月24日、クリスマスプレゼントをお届けします』とだけ書いてあった。

美優が居なくなってから、美優を探す事が主になり、律斗さんと連絡を頻繁に取り合うようになっていた。

そんな時、美優からの連絡があったと聞き、現在に至る。

律斗さんと連絡を取り合う内に、自分の想いは恋心なのだと確信した。

あの男以来に恋心を抱いた人。

律斗さんはお酒に弱く、生ビール一杯位が丁度良い事や飲むと眠くなってしまう事が分かった。

当然、暴力も振るわないし、酔うとツンツンした雰囲気がガラリと豹変し、甘えた声を出して来て可愛さすら感じる。

まぁ、そんな事に本人は気付いてないんでしょうけれど……。
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