昨日までを愛せますように。
「初めまして、美優様の専属秘書兼運転手の阿久津 由良と申します。この度は美優様の社長就任を発表前にお知らせ致したく、お邪魔致しました」
「………は?美優は?」
「美優様は現在、海外に行く準備をしておりますのでお越しにはなりません。預かってきた物がございますので、お渡し致します」
「……はい」
律斗さんが受け取ったのは白い封筒。
三年前に私が受け取ったのと同じ、白くて薔薇の押し印がしてある封筒だった。
律斗さんが慌てて中身を確認すると……、
"りっくん、香奈ちゃんへ
こんにちは。
ご無沙汰しています、美優です。
まずは突然居なくなってごめんなさい。
美優は近々、社長に就任します。
姿を消した三年間、ダメなパパの後釜になるべく、必死に貢献して社長に就任出来ました。
長くもあり、短くもありました。
またいつか、お会い出来る日を楽しみにしています。
二人の親友、美優より"
「え、これだけ……!?」
「……他には何も書いてないし、入ってない?」
律斗さんが封筒を逆さまにしたが他には何も出てこなかった。
「………は?美優は?」
「美優様は現在、海外に行く準備をしておりますのでお越しにはなりません。預かってきた物がございますので、お渡し致します」
「……はい」
律斗さんが受け取ったのは白い封筒。
三年前に私が受け取ったのと同じ、白くて薔薇の押し印がしてある封筒だった。
律斗さんが慌てて中身を確認すると……、
"りっくん、香奈ちゃんへ
こんにちは。
ご無沙汰しています、美優です。
まずは突然居なくなってごめんなさい。
美優は近々、社長に就任します。
姿を消した三年間、ダメなパパの後釜になるべく、必死に貢献して社長に就任出来ました。
長くもあり、短くもありました。
またいつか、お会い出来る日を楽しみにしています。
二人の親友、美優より"
「え、これだけ……!?」
「……他には何も書いてないし、入ってない?」
律斗さんが封筒を逆さまにしたが他には何も出てこなかった。