王女ちゃんの執事3『き・eye』男の娘、はじめます。
ここまででわかったのはつまり、今後の身の振りかたを考える必要があるのはおれだけだという事実。
あとはどうやって町田を離脱させるか、だ。
「ねぇ。でも、おれも一海さんと仲良くなりたい。遊びにきてよ」
待て待て虎。
人見知りはどうした?
なんだって、町田にはそうグイグイいくんだよ。
町田も町田だ。
なぜここでおれを見る。
おれに決めよと?
「とんちゃん。店ごとに芋の味って違うの、知ってた?」
「そうそう。むかし兄ちゃんとよく行ったお店ね、おいもそのままやっつに割ったかんじで、おいしかったんだよぉ」
「…………」
とんちゃん?
ああ。
とらちゃん、か?
町田は蒸れてくたくたになったポテトさえ、うまそうに頬張っている。
人見知りの虎がここまで無邪気に懐いて笑っている。
町田がいるからおれにもわかる、これは見せかけではない平穏。
はぁ……。
だったらさ、もういいんじゃね?
あとはどうやって町田を離脱させるか、だ。
「ねぇ。でも、おれも一海さんと仲良くなりたい。遊びにきてよ」
待て待て虎。
人見知りはどうした?
なんだって、町田にはそうグイグイいくんだよ。
町田も町田だ。
なぜここでおれを見る。
おれに決めよと?
「とんちゃん。店ごとに芋の味って違うの、知ってた?」
「そうそう。むかし兄ちゃんとよく行ったお店ね、おいもそのままやっつに割ったかんじで、おいしかったんだよぉ」
「…………」
とんちゃん?
ああ。
とらちゃん、か?
町田は蒸れてくたくたになったポテトさえ、うまそうに頬張っている。
人見知りの虎がここまで無邪気に懐いて笑っている。
町田がいるからおれにもわかる、これは見せかけではない平穏。
はぁ……。
だったらさ、もういいんじゃね?