真夜中のサイコパス
（浜中美澄だ……。

浜中美澄が私の体の一部を乗っ取って、私に話しかけてきている。

浜中美澄はいなくなったんじゃないんだ。

浜中美澄は私の中にやっぱりいたんだ）


もしかしたら、浜中美澄の幽霊が私の中に入り込んでいるかもしれないという思いが、今、私の中で確信に変わり、私の心の真ん中を支配していた。


そして、私が寝ていたときに浜中美澄の幽霊に自分の体が乗っ取られていたかもしれない可能性も、グレーな領域から黒に変わったと、私はゾッとしながら感じていた。


浜中美澄の幽霊は私の体を乗っ取れるのだ。


そして自分の意思を私に伝えることもできるのだ。


私は自分の体が自分のものでなくなる予感に恐怖を感じていた。


私が今、自分に起きていることに怯えながらノートに文字を書くことを止めようとしても、私の右手は私の意思に逆らって、止まろうとはしなかった。
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