真夜中のサイコパス
『お前の体はすごく居心地が良い。

私はお前の体が気に入った。

よろこべ、有島咲良。

私とお前はずっと一緒だ』


私が一番望んでいないことを、浜中美澄は私に告げてきた。


私は私の体を浜中美澄の幽霊と共有なんてしたくない。


今すぐ私の体から追い出したい。


『お前が木村菜々子の背中を見ていたとき、お前の嫉妬心が私に伝わってきて、ゾクゾクした。

アイツさえいなくなれば……。

アイツさえ死んでくれれば……。

それがお前の本心だ。

私にはお前の醜い心のすべてがわかる』


「止めて……。

もうノートになにも書かないで……」


私は誰にも聞こえないような小さな声でそう言ったが、私の右手はノートに文字を書き続けた。
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