真夜中のサイコパス

私は必死になって浜中美澄を拒絶していたが、頭の中で響く笑い声を聞きながら、しだいに意識が遠のいていた。


それはきっと私の体が浜中美澄に奪われる合図だ。


私は私のままでいたいのに、その願いすら叶わない。


私は薄れゆく意識の中で木村菜々子、中川優子、須藤拓実のことを考えていた。


私がみんなを不幸にする予感がしたから。


私が自分でなくなる世界の中で。